GAOGAOが東南アジアでコミュニティ活動を運営する中で、大企業から海外企業、文系からエンジニアなど大きくキャリアチェンジに挑戦する方々にお会いする機会が増えてきています。
キャリアチェンジは簡単なことではないですが、挑戦する方々をご紹介、ロールモデルにすることで、少しでもキャリアチェンジの後押しが出来たら幸いです。
さて、今回第一回目のインタビューをさせていただくのは現在フルスピードのフィリピン現地子会社のFULLSPEED TECHNOLOGIES INC.でインターンをされているTaka(浅井貴将)さんです。海外の大学を卒業、日本でIT企業に就職、その後フィリピンプログラミング留学を決意した経緯など海外×エンジニアでキャリアを切り開くTakaさん。キャリアチェンジ中のリアルな話をお聞きしました。
インタビュワー: Ken関西学大学商学部を卒業後、野村證券で11年半勤務。エンジニアとは全く接点のないキャリアを送るが、エンジニアの環境整備が日本のスタートアップには必要と考え、自身もプログラミングを学び始める。また、一法人に属し、週5日働くという従来の枠組みから脱却し、働き方の多様性を実現すべくGAOGAOに参画。GAOGAO代表手島的なエンジニア起業家を増やすべく日々バンコクで奮闘中。 |
ーTakaさんはハワイの大学を卒業されていますよね?どの様な経緯で海外に興味を持たれたんですかー
日本で通っていた高校の短大がハワイにありました。ただ、もともとのきっかけで行けば家族の影響ですね。母親がハワイが好きで毎年夏は家族旅行でハワイに行ってました。
ー海外の大学に通って良かったと思うことは何ですか?仕事の中でもいきていると思うことはありますかー
視野が広がったと思いますね。ハワイはけっこう移民の国なので、色んな国から人が集まりますね。Diversityの環境で生活できるのは良い経験になりました。そうゆう意味では、仕事は意見の食い違いの連続なので、他者の考えを尊重することや、逆に納得してもらう努力を自然と身について役にたってると思います。
アジアで働くという選択肢を検討する前に、耳にする機会がなかった
ー海外の大学を卒業すると、海外就職を考えそうですが、海外就職は考えなかったんですかー
ビザの問題でなかなかハードルが高かったのが正直なところですね。ハワイで4年生の大学を卒業すると1年間は現地で働けるんですが、1年後にビザを取得するには多額の金額を企業が負担する必要があるので、そこのハードルは高いですね。1年しか働けないならと、日本で就職を考える日本人留学生も多いですね。ただ、私の場合は海外でいずれは働きたいと思っていましたが、一度日本でサラリーマンしてみたいという気持ちが強かったです。海外のキャリアフォーラムに参加して就職活動したのですが、欧米と日本企業は見ましたが、アジアの企業はほとんど見なかったですね。当時はアジアで働くという選択肢が考えられないくらい情報が少なかったのかもしれません。
ー海外の大学を卒業後、日本企業に就職したかったのはどのような理由ですかー
外からみる日本企業ってなんかすごい大変そうなイメージがありましたね。でも、日本企業で働いた経験は、将来海外で働いた時にはいきるのではと考えました。ですので、数年は日本企業でがっつり働きたいと思い、厳しそうな日本の会社を選びましたね。
ー日本企業に就職して一番大変だったことは何ですか?たくさんありすぎますかね。ー
海外での就業経験はほとんどないので、比較は難しいですが、就職して最初に思ったのは全然自分自身のスキルがないと思ったことですね。入社してすぐにシリコンバレーの会社とのプロジェクトメンバーにアサインされて通訳とかをしたんですが、大学の英語とビジネス英語は全然違って苦労しましたね。あとは数字をコミットする会社だったので営業色が強かったですが、同時にオペレーションやサービスの質を両立しなければならないので、そのバランスをとることが将来的にも必要だし、良い成長機会になりました。
ー日本企業で働くと、理不尽と感じるケースが多いと勝手に想像しますが笑、経験ありますかー
ありましたね(笑)。細かくは言えません(笑)。カテゴリーで言うと評価基準に関することですかね。日本企業全般の印象ですが、やっぱり内向きに仕事している人は多いのかなぁという印象はあります。でも、可愛がってくれる上司も多く、会社には感謝しています。
ビジネスサイドも技術サイドも理解できるのは大きい
ー2年間日本の企業で働き退職、その後プログラミング留学。大きなキャリアチェンジのように思いますが、これは計画的だったのですかー
日本企業を数年で退職することは決めてましたね。エンジニアがまわりに多かったこともありましたし、VCの人とかと接したりして行く中でプログラミングを身に付けたいと思う様になりました。まぁ、単純にIT業界の人は面白くて、考えが進んでいる人も多いのでめっちゃ刺激になりますし、将来のキャリアの中でプログラミングを身に付けたら自分のアイディアもすぐに形にできますし。さらに、日本で2年間がっつりビジネスサイドを経験したことで、エンジニアとして働いた時に、ビジネスサイドも技術サイドも両面が理解できるのは大きいと思います。
何か社会に残したい。その為にプログラミングは必要なスキル
ー今は、セブでブリッジエンジニアとしてインターンをされていますよね。この後、将来はどの様なビジョンをお持ちですかー
海外でエンジニアとして働きたいと思ってます。何か社会に残したいという想いが強いですね。その為に、プログラミングは必要なスキルなので、今勉強しています。起業という拘りはないですが、社会にインパクトがある何かがしたいという想いがあり、気の合う仲間とトライできたら最高ですね。
伸びるアジアで勝負したい
ー米国の大学を卒業されているので、欧米もありかと思いますが、まずフォーカスしたい市場は東南アジアというのはなぜですかー
市場の伸びですね。人口が増える。シンプルな理由です。米国も面白そうですが、成熟マーケットでもあるので伸びの振り幅が全く違う様に思っています。市場全体が伸びる東南アジアで勝負してみたいと思ってますね。
編集後記
Takaさんは海外の大学を卒業されており、英語スキルは問題なく、日系企業でゴリゴリのビジネスサイドをグローバルプロジェクトで経験され順風満帆のキャリアスタートと客観的には見えます。しかし、その上で未経験のエンジニアとして0からスタートし大きくキャリアチェンジされようとしています。今、日本のタレントで不足しているスキルは①語学スキル、②ITがわかるビジネスサイド or ビジネスサイドがわかるエンジニアとGAOGAOでは考えております。Takaさんはその観点で、ビジネスサイドがわかる海外エンジニアとして数少ないスキルを持った、今後益々活躍が期待されるビジネスパーソンです。GAOGAOでは法人の枠に囚われず、コミュニティ活動にも力を入れておりますので、Takaさんのキャリアを微力ながら応援できれば嬉しいです。
最後に
私たちGAOGAOは、海外移住・起業を考えているクリエイターさん達への第一歩のきっかけ作りとして、バンコクの中心街に宿泊+コワーキングスペース「GAOGAO HOUSE」をオープンする予定です。
自由に作業ができ、考え方の近い同志と交流することができ、宿泊もできるクリエイターにとっての最高の遊び場(新しい生き方にチャレンジできるための仕組み)を作ることを目指しています。
東南アジアのクリエイターにとっての最高の遊び場(新しい生き方にチャレンジできるための仕組み)を作ることを目指しておりますので、環境を整えるためにもし興味のある方は以下のキャンプファイヤーにて資金の援助をしていただけると嬉しいです!
東南アジア・バンコク発!クリエイター向けコワーキング・コリビングを実現したい!
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