キャリアインタビュー

「スキル × 信用」フリーランスだからこそ大切にしたいこと | 第2回キャリアチェンジインタビュー 松館大輝さん

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GAOGAOが東南アジアでコミュニティ活動を運営する中で、大企業から海外企業、文系からエンジニアなど大きくキャリアチェンジに挑戦する方々にお会いする機会が増えてきています。そのような挑戦する方々にとってロールモデルとなるような人物をご紹介するシリーズの第2回目記事です。

今回インタビューをさせていただくのはフリーランスとして活躍し、3月1日(木)-3日(土)東京で行われる国際カンファレンスtry!Swift Tokyo 2018のオーガナイザーも務める松館大輝(@d_date)さんです。

大学を卒業後、日系スタートアップに就職し、2017年からはフリーランスとして独立されました。また、勉強会やカンファレンスの運営、参加を積極的に行いコミニティ活動にも力を注がれています。フリーランスとして働きながら海外を飛び回るモチベーション、フリーランスとしての生き方をお聞きしました。フリーランスとしての転身のまとめはDateさんのブログに綴られてます。

 

 

人物紹介: 松館大輝  

東京を拠点に海外にも精力的に飛び回る、フリーランスのiOSエンジニア。学生の頃からiPhoneアプリ開発を始め、ITベンチャー数社で自社プロダクトや受託案件での企画から保守を経験した後にフリーランスとして独立。ここ最近はエンジニアのコミュニティ活動にも力を入れており、Swift 言語の国際カンファレンスである try! Swift Tokyo 2018 のオーガナイザーを始め、エンジニアに向けたイベントの企画 / 運営をしたり、様々なカンファレンスやミートアップでも登壇している。趣味は地方遠征と海外パトロール。

インタビュワー: Ken  

関西学大学商学部を卒業後、野村證券で11年半勤務。エンジニアとは全く接点のないキャリアを送るが、エンジニアの環境整備が日本のスタートアップには必要と考え、自身もプログラミングを学び始める。また、一法人に属し、週5日働くという従来の枠組みから脱却し、働き方の多様性を実現すべくGAOGAOに参画。GAOGAO代表手島的なエンジニア起業家を増やすべく日々バンコクで奮闘中。

 


海外の著名なエンジニアも近くに感じられるようになった


 

ーDateさんは海外を精力的にまわられていますよね。学生時代に海外留学とかされてたんですか?どのような経緯で海外に興味を持たれたんですか

就職するまで海外は、高校のころに修学旅行でオーストラリアのブリズベンに3日間ぐらいホームステイしたことと、大学の卒業旅行でシンガポールにいったぐらいで、それまでほとんど行ったことがなかったです。仕事始めてからも3年くらいは海外に行ってなかったのですが、昨年、Swiftの国際カンファレンスであるtry!Swift Tokyoに初めて参加したのがきっかけで海外にも足を運ぶようになりました。それから、GAOGAOのバンコクキャンプ(*1)や、Firebaseのカンファレンスでオランダのアムステルダムに行きました。特別何かきっかけがあった訳ではないですが、海外でいろんな人に出会えるのが楽しくて、よく行くようになりましたね。

ー海外に顔を出すようになって、Dateさんの仕事やライフワークに何か変化はありましたかー

自分の中では国内外はあまり関係ないのですが、海外に行くようになって、日本国内のフットワークは軽くなりましたね(笑)。各地で勉強会していて沖縄からスタートして、福岡、京都、仙台、札幌としていて、今年も各地に行く予定です。

また、去年 try!Swiftに参加して、GitHubやTwitterでしか見たことがなかった著名なエンジニアと関わる機会があって、海外のエンジニアが身近になりました。実際に話してみると、改めて技術的にもすごい!と思ったと同時に、同じエンジニアなんだなぁと思えるようになりました。英語も完璧に操れるわけじゃないですが、直接コミュニケーションを取ることで距離が縮まった気がします。ボディランゲージが多いですが(笑)。


フリーランスとして働く上で高い技術とコミュニケーションの総合的信用力が大切


ー今回、try!Swift Tokyo 2018 が控える忙しい中に、なぜ海外キャンプに参加したのですか(笑)。(インタビュー時はGAOGAOセブキャンプ中)ー

単純に前回のバンコクキャンプが楽しかったからですね。なんか用事やきっかけがないと海外ってなかなかいけないじゃないですか。とりあえず、行くと決めたらあとはチケット取るだけ。ホテルも来てから決めるようなドタバタですが、来てみたらやっぱり気の合う仲間と出会えて一緒にワークするのは本当に楽しいですし、色んな話をしたり、切磋琢磨して開発もしたり得るものが多いですね。

ー今フリーランスとして活躍されてますが、日本でフリーランスとして働く上で問題点や改善したい点はありますかー

普段働いている分には、会社員として働くエンジニアと同じようにコミュニケーションをとって働いていますし、会社員とはあまり変わらないと感じてます。ただ、問題点として思うことは日本でフリーランスとする場合、法人とフリーランス個人ではなかなか契約が難しいことですね。フリーランスとして働く場合、仕事を見つけるにはエージェントに頼ることになると思いますが、担当者によって対応がまちまちなので、フリーランスとして不満がたまり易いところですね。

ーDateさんは個人としても仕事を受けていると思いますが。どのように獲得してきたのですかー

横のつながりで、個人の信用を地道に獲得していくことが大切ですね。それは技術的なこともそうですが、フリーランスでもチームで仕事することも多いので、コミュニケーションできる人とか総合的な人間性で信用してもらう必要がありますね。

ただ、エージェント経由の仕事を全否定するわけではなく、メリットもあると思います。フリーランスで最初から自分にあったレベルの仕事を個人で受けるのは難しいと思います。技術レベルが伴わないうちから、自分のスキルレベルに合わない仕事を個人で受けてしまうと信用を積み重ねるどころか、逆に信用を失いますから。私もそうゆう意味ではフリーランスとして働き始めた時はエージェントさんにお願いして自分にあった仕事をもらって、徐々にスキルレベルをあげていくとともに、個人で仕事をとるようになってきましたね。知り合いベースだと、条件的に良い仕事が多い反面、お互い経験がないとミスマッチが起きる可能性があることは注意が必要ですね。

 

 


海外を拠点に働くことも経験してみたい


 

ー海外でフルリモートで働くことは可能ですか。ー

もちろん可能だとは思います。しかし、オンラインでコミュニケーションをとることによるすれ違いは起こりえますよね。仕様の細かなニュアンスを伝えたり、Face to Face でやり取りした方が圧倒的にスピードが違うということはもうみなさんもわかっているはずで、その上でフルリモートでやるメリットをきちんと企業側に伝えるのはなかなか難しいです。正社員ならまだ働き方の多様性として会社でも検討課題に上がると思いますが、業務委託は雇用関係ではないので、その提案はしにくいです。今は平日は毎日出社しているので、働き方自体は会社員とあまり変わらないかもしれません。条件時にフルリモートOKとなっている企業もまだまだ少ないですしね。

 


フリーランスでもチームで仕事することには変わりはない


 

ー今後どのように働きたい、理想のエンジニアとしての姿はありすますかー

会社員やフリーランス、どちらが良いという特別なこだわりはないですね。何かの事業やプロダクトを成功させたいと想いがあるので、それがフリーランスとして関わるのがベストならフリーランスとして関わるし、会社員として関わるのがベストであれば会社員として関わりたいと思っています。フリーランスというとけっこう一人で仕事をしているようなイメージが強いと思いますけど、チームで仕事することが大切だと思っていますし、フリーランスだからこそ開発チームの一員としてコミットしなければいけないし、自分もその方が面白さを感じてますね。

 

 


編集後記

Dateさんはフリーランスで働くことは選択されておりますが、チームで開発をすることを大切にされていることが印象的でした。また、国内外関係なくコミニティ活動に尽力されており、コミュニティ活動を通して吸収したものを仕事に生かして活躍されています。GAOGAOでは従来の働き方の枠に囚われず、個人に合った働き方とエンジニアの開発環境整備をしていきたいと考えておりますので、Dateさんの働き方支援を微力ながら応援できれば嬉しいです。

*1: GAOGAO主催の海外開発合宿第一弾は2017年10月にタイ・バンコクにて行われました。 https://devmorning.connpass.com/event/62901/


最後に

私たちGAOGAOは、海外移住・起業を考えているクリエイターさん達への第一歩のきっかけ作りとして、バンコクの中心街に宿泊+コワーキングスペース「GAOGAO HOUSE」をオープンする予定です。

自由に作業ができ、考え方の近い同志と交流することができ、宿泊もできるクリエイターにとっての最高の遊び場(新しい生き方にチャレンジできるための仕組み)を作ることを目指しています。

東南アジアのクリエイターにとっての最高の遊び場(新しい生き方にチャレンジできるための仕組み)を作ることを目指しておりますので、環境を整えるためにもし興味のある方は以下のキャンプファイヤーにて資金の援助をしていただけると嬉しいです!

東南アジア・バンコク発!クリエイター向けコワーキング・コリビングを実現したい!
https://camp-fire.jp/projects/view/64463

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