資産運用

エンジニアがタイで資産運用始めてみた

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私は現在SBIタイオンライン証券で株式投資とアユタヤ銀行でLTF(長期投資信託)を購入している。上がる下がるに関わらず、定期的今後も買い続ける予定だ。

日本の消費者物価指数を確認してもここ数十年停滞している。それに対して、タイは直近でやや伸びに鈍感が見られるものの右肩上がりで上昇し続けている。今後の中長期的には景気も上向いていくだろうという予想で、徐々にタイの株や投資信託を買い増していく。

タイの消費者物価指数


source: tradingeconomics.com

日本の消費者物価指数


source: tradingeconomics.com


タイ株式の常識

  • SET: タイ証券取引所上場の全銘柄を対象として、算出・公表されている株価指数。日本で言うTOPIX。
  • SET50 / SET100: タイ証券取引所に上場する株式のうち時価総額が大きく流動性の高い上位50/100銘柄で構成される株価指数。日経平均株価のようなもの。
  • ローカル株(L株): タイ国内の投資家向けで、外国人投資家がL株を所有した場合、議決権や配当等の権利はない。
  • フォーリン株(F株): 外国人投資家向けの専用板で取引される。議決権や配当等の権利も付くが、取引銘柄や流通株数などが制限される。
  • NVDR 無議決権預託証券: SET子会社でNVDR社により発行される預託証券。議決権は破棄されるが、それ以外の配当等の権利はローカル株同様に行われ、価格もローカル株と同様の値動きをする。

タイの証券会社

日本人でも安心して投資できそうな証券会社ですぐ検索に引っかかってきたのはSBIタイオンライン証券KT ZMICO証券の2つだった。

取引手数料を確認すると、SBIタイオンライン証券は0.075%でKT ZMICO証券に比べて2倍手数料が安かったので、こちらを選ぶことにした。

Webサイトから申し込むと以下のようなメールが送られてきて、外国人の場合はまず対面での本人確認が必要になる。しかも土日不可で平日の9時から16時なので、普通のサラリーマンの私は有給をとって面談に行くことになった。

SBIタイオンライン証券のメール

面談中にはタイの株式取引の基礎的な内容も教えてもらえるので、質問があったらここで聞く事もできる。「外国人はNVDRで買った方が配当金を受け取れて良いので、こちらをおすすめします」という説明を受けた。


タイの株式取引の優位点

タイで株式取引は日本と比較して利点がある。

売却益は非課税で配当金も10%の課税

日本では売却益にも配当金にも利益に対して一律で20%徴収されてしまう。しかし、タイでは売却益には税金がかからず、利益をそのまま受けとる事ができる。

この差は相当大きい。仮に100万の株式を購入し、購入価格の2倍で売却するとする。日本であれば、100万の売却益に20%が徴収されるので、80万しか受け取る事はできない。

配当金に関しても10%しか税金を支払わないので、これも地味に嬉しい点だ。

高配当の銘柄

Highest Thailand dividend stocksによると5%を超えている銘柄がある。仮に株価が下がっても塩漬けして、配当金を受け取るという選択肢もある。


LTFを購入して所得税控除を行う

LTFはLong-Term Equity Fundsの略称で、タイ証券取引所への長期投資を目的とした投資信託である。LTFを買う大きな理由は売却益狙いではなく、節税効果が非常に高いからだ。

LTFはSBIタイオンライン証券では取り扱っていないので、アユタヤ銀行に行って銀行口座と証券口座を開設し、KFLTF50という商品を買っている。【2018年版】タイのベストLTFはこれだ!を参考にした。信託報酬が小さく、配当金を再投資できて、取引手数料が小さいという基準で選んだ。

LTFは最大で年収の15%までもしくは50万バーツまでの購入金額が控除対象になる。例えば、年収が160万バーツの場合は24万バーツまで購入金額が控除対象になり、限界まで購入すれば、6万バーツほど節税することができる。

下記の図は各年収別にLTF購入後にどの程度節税できるのかを示したものである。日本人にわかりやすいように年収はタイバーツ(3.4円)から日本円に直した。所得税控除計算はTISCO Asset Management Co., Ltd.を利用した。かなり節税効果が高く年収が高い場合iPhone二台くらい購入できそうな程度節税可能である。

各年収別のLTF購入後の控除前と控除後の徴収額の差額

しかし、最低保有期間があり、購入してから数え年で7年間は売却ができないので注意しなくてはならない。今は2018年6月なので2024年7月になった時に売却可能である。

私はトレーダーではなくエンジニアなので、チャートに張り付いている事はなく。すべての投資に対して中長期で考えている。どうせ銀行に眠らせておくならLTFを買った方が良いと考えているので、最低保有期間に関してはあまり問題視していない。


まとめ

今の所は株式関連の資産運用しか行っていないが、タイだと不動産投資も有名だ。私は若ければ若いほど資産運用の効果は高いと考えている。今後も何か進展があれば、情報を提供していくつもりである。最後にお決まりの言葉を述べて締めたいと思う。

株式投資にはリスクがあります。くれぐれも自己判断と自己責任でよろしくお願い致します。


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