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リモート開発チームをワークさせる4つのコツ

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昨今、エンジニア人材の獲得や生産性向上の施策として、リモートワークを推奨する企業が増え、リモートワークというワードがここ数年で一気に市民権を得たように感じます。一方で、なかなかリモートのチームではうまくマネジメントできないという様な相談を受けることも増えています。その様なマネジメントの懸念から、まだまだ、リモートといっても条件付きでリモート可という様な案件が多く、出社する義務がないフルリーモートの案件はまだまだ多いわけではありません。GAOGAOは海外在住のメンバーが多いということもあり、必然的にリモートでチームを作るケースがほとんどですので、我々がチームマネジメントで意識していることを記事にしたいと思います。

筆者がGAOGAOハウスで四苦八苦する様子や東南アジアのビジネス情報を@kengaogaoasiaで発信中ですのでよろしければフォローして下さい。

筆者紹介

Ken/水畑建一  

エンジニア起業家事務所GAOGAOのCo-Founder。他M&Aアドバイザリー会社経営。約12年いた野村證券を辞め、36歳からプログラミングを始め海外移住。精鋭エンジニアと #GAOGAOハウス に住みキャリアチェンジも支援。東南アジアビジネスや金融の裏側、個を強くして世界で生き抜くTips等を発信。DM歓迎。

1. リモートワークが前提のチームビルディング

  • オフライン(出勤)メンバーと情報格差が生まれる
  • メンバーの力量にバラツキがあり、円滑にプロジェクトが進まない

上記の様な点はリモートを含めたプロジェクトを推進する際によく問題になる点です。まず、リモートのメンバーを入れるならば、リモートを前提にしたマネジメントに思い切って切り替える必要があります。オフラインのメンバーが基本で一部をリモートメンバーにする場合は注意が必要です。オフラインメンバーが中心となって動いてしまえば、リモートメンバーへの伝達不足が発生し、認識のずれがすぐに発生するはずです。

また、リモートワークのメンバーはプロフェッショナルな人材(タスクが計算できる)でなければ、効率よく開発を行うことはできません。マネジメント側としてリモートが可能なスキルレベルやスキルエリアを持っているのかを見極めることが大切となります。

2. リモートとはいえオフラインのコミュニュケーションが大事

リモートとはいえ、オフラインのコミュニュケーションは大切です。チームにジョインする際に最初に顔合わせすることや、意識して数ヶ月に一度でもオフラインで開発することを意識するとリモート時の運用のやりやすさが全く違うものとなるでしょう。

リモートはあくまでも信頼関係がある上でなりたつと理解することが大切です。

できれば、オフラインでチーム開発を行う方が効率的なケースがほとんどですが、個人のライフスタイルなどを尊重する中でリモートも可能になっているという根本的な理解は重要です。

3. 時間ではなく、成果主義で進捗管理

リモートでよく問題となるのは、時間管理です。

  • 何時間、実際に仕事をやっているいるのか把握できない。
  • メンバーがバラバラにいるので決まった時間に開発するのが難しい。(海外だと時差がある)

上記の様な問題が出てきます。その際に、時間管理ではなく、成果主義でマネジメントするのが良いと思います。

例えば、一週間に一度は必ず、オンラインMTGをして翌週のタスクを決める方法です。ここで大切なのはアウトプットの目標設定を適量にできるかがマネジメントの腕の見せ所です。当然ですが、多すぎてもエンジニアの負担(時間以上に働くことになる)になりますし、少なすぎてもマネジメント側の損失になります。理想は(経営側からみたら)単価に見合うアウトプットの量を要求するが、エンジニアのスキルが高かった場合は実際の必要時間より早く作業を終えることができる様な設定です。

例えば、週3稼働で、一日8時間という様な条件で契約したとします。この場合は週3稼働ですので、一週間で24時間の仕事をする必要があるわけですが、24時間かからずに10時間でタスクが終えられるエンジニアであれば、時間に関わらずOKとする必要があります。エンジニアにとっても、海外でリモートする場合は時差の問題も発生しますので、時間で縛るのはお互いにとって効率的でないはずです。

そもそも、リモートで時間管理のマネジメントはフィットしないということを認識し、成果主義のマネジメントに転換する必要があります。

4. リモートツールの使いこなし

  • Slack
  • apper.in

上記のツールがリモートワークの際には有用なツールになります。ここで大切なのはレスポンスの早さです。仮にその日に仕事ができなくても、「本日は対応できませんが、明日の○時までに対応します」等の積み重ねが信頼に直結します。

マネジメントの不安は、進捗していないことより、現状が見えないことです。見えないチームメンバーだからこそ、オンラインでのコミュニケーションをいつも以上に気を使う必要があります。

まとめ

リモートワークを推進する際に従来のオフラインでのマネジメントを持ち込むとうまくいかない事が多いです。リモートワークにはリモートワークにフィットしたチームマネジメントがあるはずです。

GAOGAOでは採用がなかなかできない企業様や、ビジネスサイドのメンバーはいて色々やりたいことはあるが、開発のどこから手をつけていいかわからないといった企業様に、リモートチームでの開発アドバイスをさせて頂いております。お気軽にご相談ください。本日もありがとうございました。

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