GAOGAO Meetup

【イベントレポート】GAOGAO初の日本開催!グローバルエンジニア向けMeetup in渋谷

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3月6日に渋谷にて、GAOGAOとしては初となる日本でのイベントを開催しました。

グローバル志向のクリエイター集合! 海外で働きたいエンジニア交流Meetup

学生向けの就職活動支援で知られるVoyage Groupのサポーターズ様に素敵な会場を提供いただきました。ありがとうございました!

会社員や大学生、フリーランスのエンジニアやプランナー、デザイナーなど、クリエイティブな領域で活動されている、これからグローバルに活躍したい多くの方に参加いただきました。

豪華ゲストスピーカーもお迎えした本イベントは公開直後からたくさんの参加申し込みがあり、参加者枠を増やすほどでした。

そんな大盛況だったイベントの様子をお伝えします!

イベントプログラム

19:00 – 19:20 開場
19:20 – 19:30 GAOGAO 挨拶&ご紹介
19:30 – 19:45 LT 1「サンフランシスコに行くべき理由」by Sam (Sota Yamashita)さん
19:45 – 20:00 LT 2「日本人エンジニアが東南アジアで働く意味」by 角田武士さん
20:00 – 20:15 LT 3「言葉の壁は怖くない」by Kanwipa Lertsumruaypun (Kung) さん
20:15 – 21:30 交流会

前半は豪華ゲストによるLT、後半はお酒と軽食を交えた交流会+飛び込みLTという形でした。

また公式ハッシュタグ #gaogaomeetup のツイートでも当日の様子が分かるので、よろしければ見てみてください!

オープニング

GAOGAO代表の手島から、イベント全体の流れの説明やGAOGAOの紹介をしました。

GAOGAOの紹介では事業内容やグローバル展開について簡単にお話させていただきました。新拠点の立ち上げメンバーも大募集中です!

 

豪華ゲストスピーカーによるLT

「海外で働く」という観点で、3名それぞれに異なる地域やテーマのお話をしていただきました。その内容をお伝えします。

LT1: Sam (Sota Yamashita)さん「サンフランシスコに行くべき理由」

Samさんは新卒で株式会社サイバーエージェントに入社後、現在は共同創業者兼エンジニアとして東京とサンフランシスコに拠点を持つAutify株式会社に在籍。アメリカのトップアクセラレーターである Alchemist に初の日本人チームとして合格されたという貴重な経歴をお持ちです。

Samさんご自身が経験されたアメリカ西海岸の仕事環境や、海外で働くための取り組みについてお話いただきました。

海外に行けない理由を潰していく

Samさんは学生時代から海外で働いてみたいと思っていたそうです。しかしアメリカなど海外の会社の募集要項を見ると、エンジニアとして職を得るためにはコンピューターサイエンスの学位が必要と知り、ご本人は文系出身だったため、新卒でサイバーエージェントに入社されました。

その間ずっと海外に出たいという気持ちを持ちながらも、「英語が話せない」など海外に行くことをためらう要素がたくさん出てきて、すぐ行動には移せなかったそうです。
それらをリストアップし、「だったらこうすればいいのでは」と自分自身で論破していきました。

各要素に対する具体的な解決策が見えたため当初の不安材料がなくなり、海外転職に踏み切りました。

ドイツの会社から内定獲得するものの…?

Samさんは当初、ハイテク企業の聖地・シリコンバレーがあるアメリカのサンフランシスコで働きたかったそうですが、ビザ取得要件が厳しく断念し、ドイツの会社に応募し内定を獲得しました。

しかしその後、現在働かれているAutify社と出会い、ビジネスに心を惹かれたことと、拠点が東京とサンフランシスコにあるという点が決め手となりジョインされました。

現在は東京とサンフランシスコを往復するという、ご自身が理想としていた生活をされています。

アメリカ西海岸のスタートアップエコシステムの成熟度

世界的な有名企業が一帯にひしめくシリコンバレーの有名な絵がありますが、実際のシリコンバレーはその絵そのもので驚いたということです。カフェで隣に座っている人がYコンやGoogleの人だった、ということが日常的にあるとか。

そんなアメリカ西海岸エリアの凄さは、皆が協力的で助け合ったり人を紹介し合うする文化があることだといいます。
また技術的なカンファレンスの数が多く気軽に参加出来るそうです。有名企業のハイポジションの方々も普通に参加されるのだとか。

カンファレンスで出会った有名企業のエンジニアの方達とTwitterやGitHubで繋がり、情報交換をしたり何か一緒に作り始めるといった流れが生まれるそうです。

アメリカ西海岸エリアのメリットをまとめると、スタートアップのエコシステムの成熟度が日本と比べると圧倒的に高いこと、気軽にすごい人たちと出会えてネットワークを作れる、という点だそうです。キャリアアップを目指すエンジニアの方にとって魅力的な環境ですね…!

海外に行きたいのなら行けない理由を無くそう

最後にまとめとしてSamさんは、ご自身がされたように、海外に行きたいのであれば行けない理由を丁寧に考えてひとつずつ潰していけば次が見えてくる、とおっしゃっていました。仮に英語に苦手意識があったとしても、取り組んでみると以外と大丈夫な場合が多いのでは、とのことです。

エンジニアであれば一度はサンフランシスコへ行くべき。ビザの関係で就職が難しければ、留学生や起業家として行くことも選択肢としてある、と力強く語っていました。

エンジニア絶賛採用中!

現在Samさんが働いているAutify社では、ソフトウェアエンジニアと機械学習エンジニアを募集中ということです。
サンフランシスコに出張で行ける機会もあるということなので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。

LT2: 角田武士さん「日本人エンジニアが東南アジアで働く意味」

角田さんはエキサイト株式会社、株式会社ミクシィ、GMOインターネット株式会社を経て、2013年11月〜2018年10月の5年間、エキサイト株式会社のインドネシア現地法人PT Excite Indonesiaの取締役CTOとしてジャカルタで勤務されました。2018年11月に帰国後独立し、現在はフリーランスエンジニアとして活動しつつ、今後手がける事業を検討中です。

ご自身のジャカルタ勤務の経験をもとに、日本人エンジニアが東南アジアで働くことについてお話いただきました。

やりたいことを発信し続けて獲得したジャカルタ勤務

角田さんは当初日本で働いていましたが、冬の寒さが苦手、外国語が好きなどの理由で海外で働いてみたいと思っていたそうです。海外行きの直接のきっかけになったのは、なんとTwitter!「南国に移住したい」とつぶやき続けたところ、当時インドネシア法人を立ち上げようとしていたエキサイト社の先輩から声をかけてもらい、ジャカルタ行きが決定。その後5年間、CTOとして活躍されました。

声をかけてもらうための実績があることは前提で、やりたいことは内に秘めておくのではなく発信することが大切と角田さんは語ります。

ジャカルタで働いてみて良かったこと、辛かったこと

5年間のジャカルタ生活で色々な経験をされた中で、良かった点として以下を挙げられていました。

英語でエンジニアをマネジメントする経験が得られた
・日本の仕事の仕方を相対的に見られた
・Go-Jekなど現地のユニコーン企業の発展をいちユーザーとして見られた
・安定した気候
・都心のタワマン生活が体験できた
・LCCが多く飛んでいるため近隣国に行きやすい

逆に辛かった点としては、以下を挙げられていました。

・ローカルスタッフと日本人の仕事の質への考え方の違い
・ローカルスタッフと日本人でお互いに英語非ネイティブ同士で英語でコミュニケーションを取るため能力をフルで発揮できていない印象
・現地の日本人との関係性の維持
・オフィスなど室内のエアコンが寒い
・最新のガジェットがあまり売っておらず試せない

現地への旅行だけではなかなか得られない、仕事面と生活面のリアルな体験談でした。

エンジニアの東南アジア就職はおすすめ?

今回のイベントはこれからグローバルに活躍したい方が多く集まっていたため、これは特に多くの方の関心を集めたトピックだったと思います。
エンジニアの東南アジア就職をおすすめしない人/する人の特徴を、以下のように挙げていました。

おすすめしない人:
・直近で給与水準を上げたい(現時点では日本のほうが給与が高い場合が多い)
・のんびりと働きたい(特に日系企業では日本人は高い成果を出すことが求められる
・技術力で差別化したい(スペシャリストよりジェネラリストが求められる傾向がある)

おすすめする人:
成長しているマーケットで働きたい(インドネシアの昇給率は最低年8%、ユニコーン企業も誕生するような成長市場)
東南アジアの将来性に賭けたい(今後日本の経済力が低下することを考慮し将来的に東南アジアを拠点とするための下準備として)
・旅行好き(LCCにより近隣国へのアクセスがいい)

とは言え、そもそも求人が少ないのがネックともおっしゃっていました。

東南アジアで働くためには?

では、東南アジアで働いてみたいエンジニアはどうすればいいのでしょうか。

まず、現地の人材紹介会社に登録してオファーを気長に待つ、コネがある場合は周りの人に東南アジアで働きたいことを常にアピールする、ということが必要とのことです。

雇用形態について、駐在員ポジションは特に求人数が少ないので、いつまでも待っていないで、現地採用で飛び込んでみるのもあり。現地のユニコーン企業に応募する際は、外国人を採用する場合はおそらくインド人や中国人との戦いになるので日本人にはなかなか厳しいのでは、とのことでした。

LT3: Kanwipa Lertsumruaypun (Kung) さん「言葉の壁は怖くない」

タイ出身のKungさんは、2003年春タイで高校卒業後に来日。2011年お茶の水女子大学大学院を卒業後、楽天株式会社の国際市場開発部でアプリケーションエンジニアやプロダクトマネージャー(以下、PM)として勤務され、現在は株式会社メルペイのKYCチームでPMを務めています。

“Sawadee ka” (タイ語で「こんにちは」の意味)という挨拶で始まった本トーク。お、タイ語で展開されるのか…?!と思いきや、その後は流暢な日本語でお話いただきました。

外国人という立場で日本でグローバルなチームで長年働かれてきたKungさんの経験について、語っていただきました。

日本で大学院を卒業後、日本で一度働いてみようと

タイで高校卒業後、来日したKungさん。当初は日本語は挨拶程度しか分からなかったそうですが、ご本人の並々ならぬ努力により、日本語を仕事で使いこなせるくらい習得しました。
大学院卒業後は日本で一度働いてみようと思い、当時社内の公用語を英語にするなどグローバル化を推進していた楽天株式会社に入社。アプリケーションエンジニアやPMとしての経験を積みました。

言葉が通じなければ絵を書けばいい

楽天時代、言葉の壁を乗り越えた体験があるといいます。当時タイの現地子会社で深刻なトラブルが発生し、日本側と現地のチームとのコミュニケーションがうまく行かないこともあり解決に至らず、Kungさんは技術も分かる通訳としての役割で、急遽タイ出張をすることになりました。

現地で起きていた問題は想像以上で、エンジニアが必死に障害対応している状況だったといいます。
そんな緊迫した状況にピンチヒッターとして投入されたKungさんは、たった3日でそのトラブルの解決に導きました。

その解決に大いに役立ったのがホワイトボード。日本側とタイ現地のチームで、同じ国の人同士で話すようにスムーズな会話が出来なくても、双方ともエンジニア共通の知識はあるのでそれらを使ってひたすらホワイトボードに図を書き、現状や解決策の理解を深めました。

この経験から、言葉が通じないのであれば無理に言葉だけに頼らず、お互い共通で持つ知識や、それらをビジュアライズすることでコミュニケーションは成り立つということを学んだそうです。

多国籍なメルペイの環境

楽天を経て、現在は株式会社メルカリの子会社である株式会社メルペイで働かれているKungさん。KYC(本人確認)の分野で顧客情報を管理するチームのマネージャーというポジションで日々奮闘されています。
同社ではKungさんをはじめ、多くの外国籍の人たちが働いているそうですが、社内で標準語として使われているのは日本語だそうです。
社内には通訳チームが居て、細かい話は通訳の方を入れてするそうですが、そうではない場合は、日本人スタッフは簡単な英語を話そうとして、逆に外国籍スタッフは簡単な日本語を話そうとする、歩み寄りの文化があるそうです。素晴らしいですね。

オープンマインドでチャレンジしよう

そんなKungさんは現在、日本の法律関係も密に絡むお堅い分野の仕事を担当されています。もし自分が海外で非日本語の難しい書類を読みながら仕事をすることになったら、とても大変でしょうね…! すごいことです。

オープンマインドであれば、いつからでも何にでも挑戦出来る、というKungさんのこれまでの実績を裏付けるような提言でトークを締めくくっていただきました。

採用情報!

同社では現在、Golangが出来るバックエンドエンジニアや、Kungさんのような役割のPMを採用中とのことです。
メルペイを通じてグローバルな環境で活躍したい方はぜひチェックしてみてください!

LTのあとは交流会

バラエティに富んだLTのあとは交流会。
「○○に住んでいた」「○○に住んでみたい」など様々な国や都市の名前が出てきて、国際色豊かな話題が飛び交っていました。

軽食は今回初の試みとして、サブウェイ様よりサンドイッチをオーダー。一口サイズにカットした状態で届けていただき、美味しい、食べやすい、栄養も取れる、と良いこと尽くしでした!

ガオキャリをご紹介

飛び入りLTとして、GAOGAOのキャリア事業を担当する小貫(おぬきち)からガオキャリについて紹介させていただきました。

ガオキャリは、失敗しない海外勤務のはじめの一歩を支援するサービスです。海外在住のエンジニアにキャリア相談をしながら、ご自身に合う仕事や働き方を選ぶことが出来ます。

ご興味がある方はぜひガオキャリのサイトをチェックしてみてください!

おわりに

GAOGAO初の日本でのイベントは大盛況で、海外志向のクリエイターが集まる場を作ることが出来て嬉しいです。
今後もこのようなミートアップやハッカソンなどイベントを開催していくので、今回参加出来なかった方も次回以降ぜひお越しください。
最新のイベント情報はGAOGAO公式Twitterでも発信しているので、ぜひフォローをお願いします!

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