GAOGAOゲート GAOGAOメンバー図鑑 インタビュー

正社員SIerから、フリーランスWebエンジニアへ。地方IT弱者の困りごとを解決したい(川上望・エンジニア)

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GAOGAOで働くエンジニアをご紹介する【GAOGAOメンバー図鑑】。今回は、GAOGAOのタイ・バンコク拠点でも働いたことがある、川上望さんをご紹介します。現在は東京を拠点に活躍されています。

川上さんは、新卒でSIerとして経験を積み、共同創業者兼CEOの手島との出会いをキッカケにGAOGAOに参画しました。尊敬できる先輩エンジニアとの出会いなどを経て、今後はITの活用が進んでいない地方の人の力になりたいと思っています。

本記事は、SIerからWebエンジニアに挑戦したい方、フリーランスエンジニアに挑戦したい方、地方創生などの働き方に興味のある方には、特に参考になると思います。ぜひ、ご覧ください。

新しい技術を学びたい、自分の手で開発したい。SIerからWeb系開発案件を請け負うフリーエンジニアになった

一色:まずは、GAOGAOにジョインした経緯を教えてください。

 

川上:GAOGAO共同創業者兼CEOの手島さんに誘ってもらったことがキッカケです。

2019年の秋頃、手島さんが主催していた、日曜日の朝10時に開催されるエンジニア向け勉強会「Dev morning」に参加していました。その会の後にスタートアップの人達が集まるイベントに参加したのですが、そこで手島さんとお話ししたことがキッカケで、GAOGAOに入らないかと声をかけてもらったんです。

※Dev morningはこちら▶https://devmorning.connpass.com/

当時の私は、新卒で入ったエンジニアリング会社にSIerとして勤めていました。建設業界でいうゼネコンのような立ち位置の会社だったので、実際に手を動かして開発するというよりは、プロジェクト管理などを行っていました。そんな中で、実際に自分で手を動かして何かを作りたい、新しい技術を学びたいと思うようになり、Web系開発会社への転職を考え始めていたところでした。また、当時の会社の上下関係がきっちりしている社風が、ちょっと自分には合わないなとも感じていました。そのため、手島さんからの誘いは渡りに船だったんです。

実際にGAOGAOで仕事をしてみると、前職のSIerでは使わなかった技術が求められ、新しく学ぶことが増えました。具体的には、今SIer時代の技術として使っているのはSQLぐらいで、それ以外はGAOGAOに入ってから習得した新しい技術です。案件ごとに使う技術が異なるため、毎回調べて対処するのは大変ですが、その分やりがいを感じています。仕事をしていて、退屈に感じることはありませんね。

また、GAOGAOに入ったことをキッカケに働き方も変わり、正社員からフリーランスになりました。働く意識が変わりましたね。例えば、どれだけの収入を得たら幾らの税金が必要になるのか、社会保険料は幾ら払っているのかなど、当たり前の事だけど会社員の時には考えていなかった事を考えながら仕事をするようになりました。会社という組織を抜けたことで、会社の有難みも感じられるようになりましたね。

 

一色: では、現在どのような案件に参画されていますか?

 

川上:2つの案件に参画しています。

1つ目は、東京都内の親御さん向けに、保育の一時預かりサービスを提供するためのシステム開発です。お客さん自身が窓口で、GAOGAOからはデザイナー1人、エンジニア2人が参画しています。

今回、窓口となってくださった方はエンジニア出身ではなく、ITに詳しくないため、作りたいサービスがあったとしても、どういう技術を選択したらいいのか分かりません。そのため、そういったIT技術への理解度を踏まえたうえで話を進めたり、提案したりする必要がありました。今まで参画した案件だと、お客さんとの間にPMの方が入ってくださっていたので、そこまで考える必要がなかったんですよね。そのため、提案の仕方や仕事の進め方といった点で、とても学びが多い案件だと感じています。

 

2つ目は、玩具製造会社の業務管理システムの開発です。こちらはDX案件で、玩具の設計書や製造状況などををまとめて管理するシステムを作っています。

このDX案件は、お客さんとの間に開発会社が入ってPMの役割を担っており、エンジニアは私含めて5人が参画しています。その中で、GAOGAOに所属しているエンジニアは私一人です。

エンジニアは全員がフリーランスなのですが、私よりもエンジニア経験が長い方も多く、こういうコードの書き方があるんだなと、開発する中で気づきや学びがたくさんあります。有難いですね。第一弾は8月上旬にリリースされ、その後はユーザーに使ってもらいながら追加機能の開発を進める予定です。

こちらの会社からは、2度目の案件受注で、2020年8月~2021年2月までは、神奈川県横浜市内の同社店舗の情報をまとめて掲載するポータルサイトを開発していました。引き続き開発を依頼いただいたことから、エンジニアとして認めてもらえたんだと感じて嬉しいですね。

お客さんの言葉をうのみにせず、ユーザーにとってベストな開発を探る先輩と出会い、初めてロールモデルができた

一色:続いて、これまでで印象に残っている仕事を教えてください。

 

川上:2020年の8月頃に携わった、獣医と飼い主をマッチングするサービスの開発ですね。発注元に窓口となる事業責任者がいて、GAOGAOからはPM1人とエンジニア2人、デザイナー1人が参画しました。

なぜ印象に残っているかと言うと、ご一緒したPMの方の仕事の進め方が、とても勉強になったからなんです。PMと事業責任者とで要件定義をする中で、お客さんがしたいことに対してITでどう実現させられるかというところを丁寧に説明されていたほか、本当に作るべきものは何で、要らないものは何なのかを明確にし、相手に納得してもらいながら更にベストな提案をする様子は大変参考になりました。

お客さんの目的にあった内容で且つ、ユーザーが使いやすいサービスにするためには、お客さんの意見が必ずしも正しいとは限りません。お客さんの言葉をうのみにせず、使われるサービスとするためのベストな方法を探る姿を見て、自分もゆくゆくは、そんなPMが出来るようになりたいと思いましたね。

仕事の上で尊敬する人は誰かと問われると、そのPMの方が思い浮かびます。仕事上でロールモデルだと思えたのは、その方が初めてですね。そういった意味でもGAOGAOで働いて良かったと思っています。

周りにITに詳しい人がおらず困っている方に、事業モデルや予算に合った解決策を提示できるエンジニアでありたい

一色:それでは、今後GAOGAOでどのような仕事をしていきたいか教えてください。

 

川上:地方にいるITに詳しくない人のお困りごとに、解決策を示せるような人になりたいと思っています。

私は今、地方ではなく東京に住んでいるのですが、それでも、街でお年寄りや主婦の方を見かけると、本当にITを使うべき人、使うと楽になる人に、ITの力や技術がちゃんと届いていないなと思うんです。だから、地方だともっとそうなのではないかと感じています。

ここ最近、住んでいるシェアハウスに来てくれている清掃会社の社長さんと仲良くさせて頂いているのですが、会うとよく、ITに詳しい人材がいないかと相談されます。そう持ちかけられるたびに、何か出来る事があるのではないか、力になれるのではないかと思うんです。

具体的には、その清掃会社は本社が千葉県鴨川にあるのですが、そこでは空き家が多く、土地が余ってるという悩みを聞きます。また、近所のおばあちゃんちにミカン畑があるそうなのですが、高齢で一人で収穫することも出来ず、カラスに食べられてそのままの状態になっている話なんかも聞きました。まずは、自分の周りのお困りごを解決できればと思っています。

先日は、清掃会社さんが地元千葉の農家さんから野菜を買い取って販売もしているのですが、その発注作業を楽にするためにGoogle form作りを手伝いました。私自身、よくその野菜を買っているのですが、とっても美味しいんです。こういう話って、他の地域でもあると思うんですよね。少しIT技術を活用できれば、売り先がなくて余っている食べ物を必要な人に届けられると思います。

 

一色:最後に、どのような人にGAOGAOに入ってほしいか教えてください。

 

川上:仕事をするときに自分の役割を果たす人ではなく、仕事の状況に合わせて自分の役割を柔軟に変えられる人と一緒に働きたいと思っています。

GAOGAOではスタートアップ向けの開発案件が多いので、内容が決まっている案件、特定の技術を使えばいいという案件はありません。そのため、スペシャリストではなくオールラウンダーの方、または、そうなりたいと思っている方が合っていると思います。

また、GAOGAOは個性豊かなメンバーが揃っているので、積極的にコミュニケーションをとっていける人は合いそうだなと思っています。と言う私は、人に聞いたり頼ったりすることが苦手なので、そうやってコミュニケーションをとるのが上手で、がんがん情報を取りにいける人だといいなと思うんですよね(笑)

そして、GAOGAOのいいところは、フリーランスの集まりではあるけれど、コミュニティとして横のつながりが強いところだと思っています。フリーと会社の間のような感じですかね。それが自分にとっては良かったですね。

私の場合、前職の時はフリーになろうと思っていなかったので、事前情報などあまりなくフリーランスになりました。それでも、GAOGAOに入った時から手島さんがサポートしてくれたので、フリーで一人でやることの不安は少なかったように思います。これからフリーランスに挑戦したいという方も、GAOGAOでなら気負わなくて大丈夫だと思いますよ。

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