イベント概要
GAOGAOは、English Transformation (EX) を進める中で、外国人IT人材の採用を強化しています。インドネシア、特にジョグジャカルタには、比較的人件費が安価でありながら、高いITスキルと英語力を備えた人材が多く存在しています。この地域には多くの大学と歴史的建造物があり、非常に魅力的なリクルートメント拠点となっています。その一環として、日本でいう京都大学に相当するUGM(ガジャマダ大学)と共同でイベントを開催しました!
以下、当日の様子です。
準備
ガジャマダ大学とのイベント共催は今回が初めてでしたので、まずはコンタクトを取ることから始めました。幸いなことに、インドネシアの大学側も非常にフットワークが軽く、協力的に動いていただけました。双方のチームが綿密な準備を重ねた結果、このようなイベントを成功裏に開催することができました。
イベントに先立って、参加者にリマインドを送りましたが、数名の方が連絡なしで欠席するという事態があり、日本とは異なる文化に少し戸惑いました😅
オープニング
GAOGAOとドコモの紹介が行われました。その後、参加したインドネシアの大学生から簡単に自己紹介をしてもらいました。彼らの趣味や興味関心、学部などについて話してもらい、プログラミングが趣味の学生や、コンピューターサイエンスとは関係のない学部から参加した学生もいました。多様なバックグラウンドを持つ参加者が集まり、イベントに活気をもたらすイントロダクションになりました!
Web3についての講義
弊社の紹介をしたのちに続いて、Web3に関する講義が行われました。GAOGAOからWeb3とは何か?から始まり、NFT・ブロックチェーンに関して話させていただきました。
続くNTT DOCOMO様からはこのイベントに参加いただいた長谷川様・レイ様から自己紹介をいただき、NFTの実例を紹介していただいた上でNTT Digitalから提供された暗号資産ウォレットである「scramberry WALLET」をメインにWeb3 Walletのメリットやデメリット、「scramberry WALLET」の使いやすさなどについて講義をしていただきました。
チーム分けとアイデアディスカッション
「Web3ウォレットを日常生活で活用する方法」
講義の後、参加者は3つのチームに分かれ、それぞれのチームでアイデアディスカッションを行いました。各チームは、与えられたテーマに基づいて自由にアイデアを出し合い、最終的に発表する内容をまとめました。
発表 1-3
①Katsu team
このチームの発表では「Cruz Pay」という決済システムを考案しました。
インドネシアのQRISというQRコード決済(日本で言うPayPay)をもとにこの案を思いついたようです。
標準化されたQRコードをどの店でも導入することで、カスタマーはどの仮想通貨でも支払いは可能になり、店側はどの仮想通貨でも売上を得られることができることでWeb3がもっと消費者に身近になるのではないかというのを実例を踏まえ、発表していただきました!
②KIZARU TEAM
このチームは現在、食品がどこで作られた原材料を使って、どのような場所で作られ、どのように運ばれているかなど全てを知ることはまだ難しいことに焦点を当て、「意図しないアレルギー反応をなくす・購入する食品に関心を持つ」ことをテーマとしていました。
センサーなどによって集積されたブロックチェーンを用いることで改竄の可能性が低く、透明性が確保できて、その情報を公開することで企業も個人も同じ情報にアクセスできるようになると発表していただきました!
③TEAM PAT`S
このチームはインドネシアで問題となっているスキミングが横行していることに注目し、安全な支払い手段としてWeb3 Walletが解決の手立てを示すのではないかと考えたそうです。
メンバーの中には詐欺のリンクを踏んでしまい、実際に被害に遭った学生もおりその経験からこのWeb3 Walletを使えば、詐欺リンクを探知でき、被害にあう人が減るのではないかと発表しました!
講評
弊社代表の手島、NTT DOCOMO様から長谷川様、レイ様に各チームの講評をしてもらいました。
①Katsu teamに対しての講評
(手島)「Cruz Pay」の提案は、QRISを基にしている点が素晴らしいです。ユーザーは慣れた方式で仮想通貨決済ができるため、導入がスムーズに進みそうですね。
(長谷川様)「Cruz Pay」は、地域に根ざした実用的なWeb3ソリューションで標準化されたQRコードでどの仮想通貨でも支払い可能にする点が革新的であり、消費者と店舗の両方に大きな利便性を提供できるのは良さそう。
(レイ様)「Cruz Pay」は、インドネシアのQRISを活用した優れた提案で仮想通貨の多様な支払い手段を提供することで、Web3 Walletの利用者である消費者の利便性を大幅に向上させますね。
②KIZARU TEAMについての講評
(手島)食品トレーサビリティの提案は、消費者に安心と信頼を提供する非常に重要な取り組みでセンサーとブロックチェーンを組み合わせることで、高い透明性とデータの改ざん防止が実現できる点が優れている。
(長谷川様)この提案は、現代の食品産業が抱える大きな課題に対する解決策として非常に有望です。アレルギー反応を防ぐための透明性の高い情報提供は、消費者にとって大きなメリットとなると思う。
(レイ様)センサーとブロックチェーンを用いた食品トレーサビリティは、消費者と企業の両方に価値を提供する優れたアイデアです。食品安全と消費者の信頼を向上させるいいアイデアですね。
③TEAM PAT`Sについての講評
(手島)Web3 Walletを使った安全な支払い手段の提案は、現実の問題に対する具体的な解決策として非常に効果的です。特に、スキミングや詐欺リンクの問題に対処する点が素晴らしい。
(長谷川様)インドネシアの現実の問題に根ざしたWeb3 Walletの提案は、技術的にも社会的にも非常に価値があります。詐欺リンクの検出と被害防止は、ユーザーの信頼を大きく向上させそう。
(レイ様)Web3 Walletを使った支払いの安全性向上の提案は、非常に実用的で重要な課題に対する解決策で実際の被害経験から生まれた提案であり、説得力と実効性がある。
各チームに対して講評をいただいた後、優勝チームを発表しました。
結果発表
Katsu teamが優勝となりました!
優勝チームにはGoogle Playカード5000円分が人数分贈呈されました!
(手島・長谷川様・レイ様)
Web3 Walletをどのように多くの人に利用してもらうかを考えたときに1番現実的に感じたアイデアもさることながら、プレゼンの仕方・プレゼンテーションの作り込みが素晴らしかった。
ネットワーキングタイム
ネットワーキングタイムでは、NTT DOCOMOとGAOGAOのメンバーが学生たちと積極的に交流しました。また、学生同士でも話が弾み、お互いの興味やプロジェクトについて意見交換を行いました。参加者全員がリラックスした雰囲気の中で新しい人脈を築き、今後の協力や学びを深める貴重な時間となりました!
最後に
インドネシアトップ大学のガジャマダ大学とのつながりを強めることができました。学生のレベル感もわからなかったため、アイデアの発表を聞くまでは不安がありました。実際の発表を聞いてみると、短い時間にも関わらず、的を得た発表が多く運営チームもびっくりしました。アイデア自体もそうですが、英語によるディスカッションや発表自体のレベルの高さも発見がありました。
共催パートナー企業であるドコモ様も多大なご支援をいただきありがとうございました。
また、定期的にこのようなイベントを開催しますので乞うご期待ください。
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