Interview 海外クリエイター図鑑

僕がニュージーランドでエンジニアとして働くまでの道 / 第1回 海外クリエイター図鑑 – 加藤 夏彦さん

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GAOGAOメディアの新企画「海外クリエイター図鑑」がスタートしました!

この企画のコンセプトは「海外で活躍する日本人クリエイター(デザイナーさんやエンジニアさん)の生の声を知り、海外でチャレンジする敷居をもっと低くしよう」というものです。

海外生活や海外での仕事にチャレンジしてみたいけど、どのようなものなのか想像がつかないし、モヤモヤするなぁ!と思っている読者の方はいませんか?! そんなあなたをターゲットとした企画です。

さて、第一回目のインタビューに応じてくれたのは、ニュージーランドのスタートアップ企業でフロントエンドエンジニアとして活躍し、現在はバンコクにてリモートで仕事を行なっているヒコナツさん (本名: 加藤 夏彦) です!

インタビュワー: Teji  

バンコク/東京/ホーチミンに拠点を持つco-livingエンジニア事務所GAOGAOの代表。7年間大手企業・メガベンチャーにてエンジニアを経験し、現在2社目の海外起業。自分のように海外や起業にチャレンジするエンジニアをもっと増やしたい気持ちでGAOGAOを設立。Udemy講師や共著「Vue.js入門」出版。

– ヒコナツさんはなぜクリエイターになったんですか?

どこから話せば良いか悩みますが、初めは高校生の時ですね。僕は高校生の時にホームページビルダーでウェブサイトを作っていました。オンラインでプレイするカードゲームの解説サイトです(笑)。当時はウェブサイトの見栄えを整えるためにCSSの勉強もしていました。

大学進学後は、ウェブサイト制作は特にしていませんでした。大学で半年留年してしまい(笑)、半年間ずれた結果、就活のタイミングを逃し卒業後は半年間くらいニートをしていました。。

当たり前ですがお金が無くなって、さらにPCも壊れてしまい、求人情報を見てアルバイトを始めたのが、クリエイターの道に入ったきっかけですね。
その時は、CADやPhotoshopなどを使った仕事をしていました。

– それが始まりだったんですね、そのあとの日本での経歴を教えてください

次に、住宅販売会社に入社しました。その会社にはデザイナーが居なかったので、ウェブサイトや広告の制作を自分が担当しました。

2年間勤めた後に退社してフリーランスとしてしばらく働いた後、制作会社に就職しました。その会社ではデザインとコーディングを主に担当しました。

制作会社で働いている途中で海外に住みたいと思い、その会社でフリーランス契約に変更する交渉を行い、リモートで働き始めました。

当時は2016年で、タイに滞在してリモートワークをしていました。その頃、たまたま友人がニュージーランドでワーホリをすると聞き、ニュージーランドも面白そうだなと思ったので、ニュージーランドのオークランドと言う都市に仕事を探しに行きました。

求人サイト経由で就職活動を行い、無事に内定をいただきました。その会社は現在も仕事を受けている会社で、ニュージーランド人ばかりで日本人は僕一人、というスタートアップ企業です。

– 海外移住をしようと思ったきっかけはなんだったんですか?

そんなに強いきっかけというのはないのですが、大学生の時(ニート期間)にバックパッカーをしていました。
その時、東南アジアを巡っていてタイにいつか住みたいと思っていました。

割と流れで来ていますね。笑

– ヒコナツさんは今タイに住んでいますが、なぜタイを選んだんですか?

以下のような理由が大きいです。

  • 暖かい気候
  • 日本人が住みやすい
  • 日本人やタイ人の友達もいた

タイで特に気に入っている点は、暖かくて気候が安定していることですね。日本のような衣替えは必要ないですし、日本の冬って朝起きるのしんどいんですよね。

ルーティーンを崩されない環境は魅力的だと思います。

– 今の仕事内容はどのようなものですか?

現在僕が開発に関わっているのは、ニュージーランドで北島から南島へ乗り捨てするレンタカーを戻すサービスです。

引越しなどの大きな配送の業務のシステムがあって、ざっくり言うと東南アジア版Uberとして知られているGrab Taxiのようなシステムです。今はそれのC向けのUIと、BtoB向けの店舗が使えるシステム、配車する人向けのシステムの担当しています。

このサービスに関わって個人的に驚いたのは、人力運用がかなり多いと言うことですね。笑
思ったよりも自動化されておらず、コールセンターがかなりの仕事量を対応しています。スタートアップってどこもそんな感じなんですかね?笑

技術的な業務内容としては、Reactを使ったフロントエンド開発を主にしています。

去年10月まではニュージランドの現地オフィスで働いていましたが、現在はリモートワークをしています。
コミュニケーションのやり取りはSlackで、情報共有はGoogle docsです。

初めはリードエンジニアから細かいレビューを受けていましたが、今はフロントエンド領域の実装を任せてもらっています。そのため仕事の流れは、ビジネス要件をもらった後は、基本的には僕の裁量で実装を進められるのでやりやすいですね。

– ヒコナツさんはこれまでどうやって仕事を得てきましたか?

一つは求人サイトですね。

オーストラリアとニュージーランドの求人が掲載されているSeekというサイトを利用しました。

僕が採用された会社の選考は、電話面談から始まり、次にコードチャレンジ課題をもらって提出しました。
その課題が通った後は、デベロッパーの方とHiring Managerの方と僕の3人で面接。そこで、とりあえず2週間トライアル期間を提案されてスタートしました。

もう一つの方法としては、元々働いていたところからフリーランスとして仕事をもらうパターンです。

– 職場や日常生活で英語はどのくらい使いますか?

社内のコミュニケーションは100%英語です。日本人は僕しかいないので。
技術的なチャットなどへの対応で困ることはほとんどありませんが、オフィスなどで急に雑談を振られた時に反応に困ることはあります。笑

– ニュージーランドのエンジニアの方ってどんな方が多いんですか?

ニュージーランド人と一緒に働いて感じた驚きとしては、彼らは想像するより陽気ではない、ということです。僕が想像していたような陽気な欧米系の人のイメージとは異なり、案外回りくどい言い方してきたり、内気な人が多い印象です。(もしかすると、それはエンジニアだからなのかもしれないですが…そこはわかりません。)

– 海外移住してよかったこと/よくなかったことはなんでしょう

海外移住には色々な側面であるので、一概に良い悪いは言えないですね。

良かったと思っていることは、英語が上達したことと、また基本的に欧米系の人は残業の概念が無いので個人の自由な時間が増えたことです。

タイに関して言うと、先ほど述べたように気候が安定している点です。タイではルーティーンな生活環境が作りやすいので、日本にいた時より生産性は上がっていると思います。

海外移住して良くなかったことは…あまり思いつきませんね。

– 海外でキャリアを積んだあとの目標

これまで割と流で来ているので、これと言って具体的なキャリアのイメージは持っていないです。

ただ一つ言えるのは、会社で就職してバリバリ働くよりは、個人で仕事を受けながら個人プロダクトを作っていきたいということですね。

– 海外でチャレンジしたいクリエイターにひとこと

2点ありまして、「英語力」「技術力」です。

英語力は本当に鍛えておいたほうが良いです。笑
僕自身は高校生の頃から英語でオンラインゲームやっていて、そこが英語に慣れ親しむスタート地点でした。このように自分の好きなことから英語に入るのはオススメです。

また、海外で就職する上では技術面をかなり見られます。さらにもし永住を考えるなら、情報工学などを卒業しておくと有利になります。

技術力と言っても注意すべき点は、日本は設計力や知識などを重視されがちな文化だと思いますが、ニュージーランドでは「とりあえずモノを作れ」という文化。そこが個人的には気に入っています。

私がこれから海外を目指す人に、技術アドバイスするとしたら、「勉強を頑張る」というよりは、まず何かモノを作ることが出来るスキルを磨いた方が良いです。

– 最後にニュージーランドに興味がある方にアドバイスお願いします

ニュージーランドで就職するために、海外からのWeb応募で合格するのは難しいです。それはビザの都合上、採用する側があまり積極的ではないからです。

もしニュージーランドに興味がある方は、現地の専門学校で一年間勉強した後に数年間住めるようになるので、その間に就職活動をするのがオススメです。

ちなみに、完全未経験からいきなり現地の専門学校に通うのは結構難しいと言われてます。なので、日本である程度実務経験を積んでから受けるのをオススメします。実際、Seekではエントリレベルの求人はほとんど無いので。

編集後記

今回は、ニュージーランドにてニュージランド人メンバーと働かれている、貴重な日本人フロントエンドエンジニアのヒコナツさんに取材をさせていただきました!

ヒコナツさんは、ご自身のスキルで海外面接を突破し、実際に海外の企業で働くことを実現されている方です。もし海外でエンジニアとして就職してみたい方は、ぜひこの記事の内容を参考にして、はじめの一歩を検討していただければ良いなと思います。

次回のインタビュー記事も乞うご期待ください!

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