イベントレポート

GAOGAOシンガポール主催ブロックチェーン技術イベント “Blockchain.connect()” 開催レポート

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2021年の年末からGAOGAOはシンガポールを拠点にWeb3・ブロックチェーンの領域での企業向けの事業立ち上げコンサルティングやプロダクト開発支援を進めております。

GAOGAOの本社があるシンガポールではコロナの規制も徐々に緩み、イベントを開催できるようになってきました。そのような背景から4/15(金)にシンガポールのJRが運営するコワーキングスペースOne&Co様と共催でブロックチェーンの技術イベント「Blockchainn.connect()」を開催しました。

 

第一回目 「Blockchain.connect() Inaugural Meetup!」
https://www.meetup.com/blockchain-connect/events/284647230/

会場の都合上20名ほどの参加者数となりましたが、イベント登録は40名以上、コミュニティ自体には130名以上参画いただくイベントとなりました。現地の会場の広さの制限で20名となりました。

Introduction

Blockchain.connect()開催の目的は主に2つあります。

・Web3の基盤となっている技術であるブロックチェーンに興味のあるメンバー同士の交流を深めること
・発表者が事例をシェアすることで知見を共有すること

司会進行はGAOGAOシンガポール本社の社員CKさんが進めます。今回は3名の登壇者が集まりました。

 

Talk 1: “Technical Introduction to Smart Contracts” by CK (GAOGAO)

スマートコントラクトの技術についての入門解説です。

スマートコントラクトの利点は、非中央集権的で透明性が高いことが挙げられます。一方、欠点としては、コストがかかることやバリデーションに時間がかかるため即時性がない、まだ新しい技術のためライブラリなどが充実していないことなどがあります。

スマートコントラクトはSolidtyで書かれ、コンパイルされたバイトコードがブロックチェーンネットワークにデプロイされます。Web側のコードではABIが提供され、そちらを呼び出すことでスマートコントラクトを実行します。

SolidityのソースコードはJavaScriptなどのオブジェクト指向言語に似ています。デプロイの後はクライアント側とのコミュニケーションを行う必要があります。そこで、スマートコントラクトの操作を抽象化してプロバイダーと呼ばれる仕組みがあります。プロバイダーを利用することで、クライアントはブロックチェーンの巨大なnodeを意識することなく読み出しと書き込みをすることができます。

実際のSolidityのソースコードを紹介して解説を行いました。

 

Talk 2: “How we developed Singapore’s first DApp (OpenCerts) to issue transcripts and degree on blockchain?” by Sumit Chaudhari

OpenCertsは大学などで利用できる成績証明書や学位証明書を発行するプロジェクトです。OpenCertsはReact、Web3.js、Solidityを使って作られています。

OpenCertsサービスのURL
https://www.opencerts.io/

OpenCertsの証明書ファイルをアップロードすることで正当なものかを確認することができます。シンガポールの多くの大学機関などで利用されている実績があります。

OpenCertsでドキュメントを発行する方法は、ドキュメントを表すjsonファイルを作成し、それをラップする形でブロックチェーンに記録します。

ドキュメントが改ざんされていないかを確認するためのhashを生成するロジックは以下のような手順を踏み実現しています。

Talk 3: Carb0n.fi by BreeAnee Yel (Carb0n.fi CEO)

Carb0n.fiは環境のために立ち上げたプロジェクトです。環境のために良いことをした人にインセンティブを還元したいというのが立ち上げの背景です。

Carb0n.fiのウェブサイトURL
https://carb0n.fi/

Carb0n.fiのwhite paper
https://carb0nfi.notion.site/carb0nfi/Carb0n-fi-White-Paper-fac96e32a2d04499a1f8bb17019a7230

技術的にはGas Feeが少ないPolygonベースで作られたトークンが作られています。$ZROトークン所有者は、ガバナンス権限を得ることができます。また、削減量に応じて作成されるCarbon offsetをディスカウントで購入することができます。Carbon offsetは数の限られたNFTとして提供されています。

暗号資産をデポジットして、rewardをもらうことができます。具体的なステップは以下に示します。

登壇者のBreeAneeさんは、今月開催されているアムステルダムのイベントETHAmsterdamに参加されるようです。

 

アフターパーティ(懇親会)

3つのトークの後は、One&Coの会場の共有スペースで参加者同士の交流が行われました。参加者皆熱量が高く、気づけば1時間以上話し込んでいました。

次回の開催も望む声も多く、GAOGAOが開催を続けていく予定です。

ご参加いただいた皆様ありがとうございました!

共催: コワーキングスペースOne&Co

Blockchain.connect()は弊社GAOGAOと、JR運営シンガポールのコワーキングスペースOne&Coと共催をしています。

One&Coはシンガポールの中心地Tanjong Pagarにあり、多くの企業が集まり、多くの人が交流しているスペースですのでぜひご興味ある方は訪問してみてください。今回のイベントでも会場をご提供いただきありがとうございました!

One&Coのウェブサイト
https://www.oneandco.sg/

次回について

具体的な日程は未確定ですが、1-2ヶ月以内に第2回目のイベントを開催します。
ぜひ以下のページからメンバーになって次回のイベントアナウンスメントをお待ちください。

Blockchain.connect()のMeetupグループ
https://www.meetup.com/blockchain-connect/

次回のBlockchain.connect()登壇者募集中です!

シンガポールは4月から旅行者を受け入れています。ワクチン接種者であれば隔離なしでも簡単な手続きで入国できますので、ぜひこれを機会にシンガポールに訪れてはいかがでしょうか?

GAOAGOではWeb3・ブロックチェーン技術に強みを持つ研究・開発を行なっています。開発を依頼した企業様、開発に参加したいエンジニアの方募集していますので、お気軽にお問い合わせください。

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